原水禁大会報告2 ―分科会

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さて2日目。私は「非核平和のアジアを―交流と連帯」という分科会に参加しました。
この分科会では、中国・韓国・アメリカ・日本の代表がパネリストして参加して、アジア…特に北東アジアの平和と非核化についての議論をおこないました。
いま北東アジアは、日本にとって隣国であり、見た目も文化も考え方も多くの共通点を持ちながらも、多くの問題をかかえています。また中国と北朝鮮という二つの国が核兵器を保有しており、過去の戦争においても日本が加害者という立場で多くの人たちに被害を与えました。これはただ単に核兵器の廃絶を訴えればいいということとは少し違った意味を持っていると思います。
発言の中でまず実感したのは、置かれている条件や観点が違っても、それぞれの国の代表が本当に平和な社会をめざしているということです。
中国は、EU(ヨーロッパ共同体)の先進的な事例を分析、評価しながら、それを北東アジアにおける平和の共同体としての一つのモデルとして、展望しているようでした。またそこで初めて知ったことですが、中国は核兵器保有国の中で唯一核兵器の先制使用をしないと宣言している国だといいます。こういったことは日本のマスコミは一切報道しませんが、しっかり評価すべきではないでしょうか。
日本の60年以上にわたる反核の運動については、この分科会で、その歴史の凄さをあらためて実感しました。昨年のNPT(核不拡散条約)の再検討会議がニューヨークで行われ、そのなかで日本から核兵器廃絶を求める700万もの署名を持っていきました。これは世界を励まし、国連の代表からも大会のなかで賞賛の声がよせられたといいます。これだけの数の署名を集める国は日本以外にはありません。この草の根の運動を評価する声は分科会でもたびたび聞かれました。
公式サイトhttp://www.shimada-taku.com/もご覧ください

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