原水禁大会報告3 ―分科会

>

私が会の中で特に印象に残っているのがアメリカや韓国の人たちの発言です。アメリカや韓国の人たちは平和の問題を冷静により重層的にとらえているように感じます。

例えば韓国では、平和の問題と同時に人権や福祉の問題にとりくみ、社会全体を良くしていく運動がとても大切だと強調していました。韓国では戦後軍事独裁政権が長くつづきましたが、それを民衆の力で倒したという歴史を持っています。しかし日本にはそういった経験はありません。そういった意味で日本は、社会や政治そのものを変える力が弱いと率直に指摘してくれました。これは重い言葉です。

また6か国協議についても非核化だけでなく、北東アジアの共同体を展望して、様々な問題をもっと積極的に取り上げるべきだと考えているようです。韓国と日本、あるいは、中国と日本の間には竹島(独島)や尖閣諸島などの領土問題が存在します。日本ではこの問題を領土問題として扱っていますが、韓国はこの問題を歴史問題だと話していました。日本がこの問題に取り組んでいくためのヒントを与えてくれる気がします。

アメリカの平和活動も、ただ単に平和の活動を取り組んでいればいいということではなく、社会や自分たちの生活を良くするために様々な問題に取り組んでおり、そのための素晴らしいパンフレットも見せていただきました。それはアメリカの国家予算が棒グラフで表されたものでした。

なんとアメリカの国家予算の60%は軍事費ということが一目でわかります。これを見ると恐ろしいの一言につきます。国民のためにお金を使わない国が平和をつくることができるのかとても疑問です。

下の写真がそのパンフレットです。折り畳み式になっています。一番上の写真が折りたたんだ状態で、その下2枚は開いた状態です。この棒グラフ全体が国家予算を表しており、赤いところが軍事費です。

IMG_0490

IMG_0488

IMG_0489

公式サイトhttp://www.shimada-taku.com/もご覧ください

By