ベトナム・ダイオキシンデー・ニッポン2014に参加してきました!

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昨日、日本ベトナム友好協会の主催でベトナム・ダイオキシンデー・日本2014が行われ、会場いっぱいの300名の人が集まりました。今回のダイオキシンデーは、日本でも有名になったベトちゃんドクちゃんのドクちゃん(枯葉剤の影響で体が癒着した兄弟。のちに手術によって分離された。写真中央)が遥々ベトナムからかけつけてくれました。

ベトナム戦争が終わって40年近くたちますが、いまだに奇形児が生まれるなど、その苦しみは続いています。これに対しベトナムではVAVA(ベトナム枯葉剤被害者協会)をつくり、被害者の補償などを求め、アメリカなどで裁判を起こしました。しかし、アメリカは、米軍には認め、補償した枯葉剤の影響について、ベトナムの人々にはその因果関係が認められないと拒否。アメリカ国内には米軍が起こした戦争について、国や軍を訴えられないという信じられない法律があり、アメリカ政府の罪を問うことすら難しいといいます。

これは他人ごとではありません。沖縄には枯葉剤を積んだ飛行機がベトナムへ飛び立ち、その影響で最近枯葉剤の入っていたドラム缶が沖縄の地中から見つかりました。枯葉剤に含まれるダイオキシンは分解されないため、汚染されている可能性が非常に高いそうですが、日本政府はまともな調査も行わず、本土ではマスコミもほとんど取り上げないなど、責任の追及どころか、追従する姿勢を示しているといいます。本当に情けない話です。
枯葉剤は、兵器としての使用が認められていませんが、民間での使用は禁止されていないため、新たな散布により被害が広がる危険性があります。実際に麻薬などの原料となる植物を枯らすためや、米軍が民間会社に使用させることを狙っているといいます。本当に恐ろしいことです。

来日したドクさんの話は私生活のことが中心。ドクさんは手術で分離したさい片足を失うという重度の障害者ですが、とっても明るく、家族や子供たちのことを楽しそうに話してくれました。いまは美人の奥さんと結婚し、朝7時から夜の12時までダブルワークをしながら子育てをしているといいます。そのバイタリティーに感心するばかりです。
お話をしたみなさんから共通して出されたのは、やはり戦争をしてはならないということでした。これだけの悲惨な被害を出しても、まともに謝罪や補償を行わないアメリカと、それに追従し、集団的自衛権を強行しようとする日本。これ以上犠牲者を出さないために、この流れを何としても変えなければならないとあらためて実感しました。

公式サイトhttp://www.shimada-taku.com/もご覧ください

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