67年目の原水爆世界大会

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報告が遅くなって申し訳ありません。

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原水禁世界大会に練馬代表団として参加してきました。今年は原爆投下から67年目。私自身も大会は3回目ですが、広島は初めてでした。行ってみると、広島の町並みは、路面電車や川が流れ、気持ちのよい街でした。お好み焼きも美味しかった。

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2日目はそれぞれのテーマで分科会が開かれ、私は「核兵器全面禁止のために―世界の運動と連帯して」という分科会に参加しました。海外の代表も多く参加していました。

そこで強調されたことは、人類を何度も滅ぼすことができるような兵器が、まともな政治家なら使うことはできないし、人道上許されない。だからこそ核兵器廃絶に向けた運動を進めようというもので、署名運動と各地での原爆展開催について多くの参加者から呼びかけられました。

その一方で署名をしてくれる人でも本当に核兵器は廃絶できるのかと、すぐに結果を求めたり、あきらめている人もけっこういるようで、それぞれ悩みや工夫も率直に出されました。

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私が印象的だったのは海外代表から発言で、とくに軍縮の話が出されたことです。核兵器は、核抑止論も含め軍事的に問題を解決しようという視点に立っていますが、核兵器をなくすためにはこれを乗り越えなければなりません。日本でも軍事費を削減し、いかに平和な社会をつくっていくのかという大きな議論が核廃絶の近道になるはずですが、こういった観点は日本からはあまり出されなかったことは残念でした。

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今後、被爆者が高齢化していく中で、被曝体験をきくことができなくなるのも遠い話ではありません。その時に被爆体験をどう後世に引き継いでいくのか、今から考えていかなければいけません。これに対し愛知ではすでに被爆者からの聴き取りを行い、英語の字幕もつけ、その様子をDVDにして残すという活動をしているということで、こういった地道な取り組みは本当に大切だと思いました。
最終日の8月6日には、平和公園に多くの人たちがかけつけ、一緒に平和への祈りを捧げました。みなさんから託された折り鶴も届けることができました。

公式サイトhttp://www.shimada-taku.com/もご覧ください

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