光が丘清掃工場の見学に行ってきました。
工場側の説明では、800℃以上の高温でごみを3時間燃やしつづけ、ダイオキシンを発生を抑えていること。そこで出た灰はスラグ(灰を1200℃以上に熱し、急激に冷やしたもの。道路などの材料として使われる。)になり、生成されたガスやススはろ過式集塵機や触媒など様々な工程をへて、有害物質が除去されるとの説明で、十分安全は保たれているとの説明でした。
しかし、現実には、想定されているほどうまくはいかない可能性があると、長年ごみ問題にとりくまれている専門家の方から指摘されました。
そもそも800℃以上の温度を炉内全体で常時維持することは難しく、ダイオキシンの発生を抑えることは高度の技術を必要とするとのことです。また有害物質の発生についての調査についても、欧米のように常時行われているようではないらしく、ときには濃度が低いこともあれば高いこともあるとのことで、チェック機能にも問題があるとのことでした。
去年問題になった高濃度の水銀が検出され、工場が一時停止して件についても、現在でも原因がわからままで、その要因の一つとして工場の現場において専門的な知識をもった職員が少ないことにあるとのこと。つまり水銀問題は起こるべくして起こったということです。
焼却場は一種の化学工場であり、しかもどんな物質が混入しているかわからないブラックボックスを焼却するという強行手段を用いているわけで、どんな物質が生成されていようとおかしくはありません。いま欧米でもできるだけ焼却しない方向でごみ問題を解決する方向に舵を切っているそうで、マテリアル…つまり原材料に戻すことに力を注いでいるそうです。
ごみの問題の難しさは、温暖化問題と同じように私たちの生活スタイルを含め、総合的な力を必要としてるところにあります。私たちは機能性や利便性をもとめ、新しい物質や複雑な構造物を生産してきましたが、それが逆にその処理を難しくしてきました。
いますぐにやらなければいけない問題としては、清掃工場のチェック機能を高め、専門的な知識をもった職員を増やし、できるだけ有害物質を出さないような体制にしていくことです。そして将来的には産業構造も含め、ごみの原因そのものを産み出さない社会を作っていく必要があります。
中央制御室を見学しているところ
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焼却時に生成された灰汚水などのサンプル
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