第3回定例議会終わる

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昨日でやっと第3回定例議会が終わりました。区議会中でなかなかそこまで手が回らずに更新することができませんでした。申し訳ありませんでした。
この間光が丘幼稚園の適正配置、「としまえん」や日大光が丘病院、放射線測定などの問題で動きがありましたので、できるだけブログでお知らせしていきたいと思います。
なお関越高架下に高齢者センターをつくる問題で、その見直しを求める4つの陳情について委員会の中で残念ながら否決されてしまいました。これに関して、採決そのものに反対するとともに、この4つの陳情に関して賛成を求める討論を本会議で行いましたので、下記に掲載しておきます。
「関越高架下に高齢者センターを整備することに関する反対討論」
2011年10月14日
日本共産党区議団 島田拓
 私は、日本共産党練馬区議団を代表して陳情第16・22・24・51号(見直しを求める陳情の番号)に賛成の立場から討論を行います。
 高齢者センターの高架下における建設については、見直しを求める4つの陳情が出されています。その趣旨は、東日本大震災がおこり、防災の重要性があらためて叫ばれているなかで、誰もが安心して集うことのできる高齢者センターを経費がかからないというだけで、なぜ環境が悪く、リスクの高い関越高架下にあえて建設するのか、高齢者の尊厳をどう思っているのかという疑問の声でした。
 いま日本社会は急速に高齢化しており、とくに団塊の世代がこれから本格的に高齢化していく中で、高齢者同士が集い、交流し、楽しみながら毎日を過ごせる場所はこれからますます必要となっていくでしょう。実際、既存の高齢者センターは、多くの人でにぎわっており、拡充を求める声は大きく広がっています。今回建設が予定されている大泉地域でも高齢者センター自体に期待している人は少なくありません。
 しかし、そういった施設をどこでもいいから、つくればいいというわけではありません。多くの高齢者は、足を運びたくなるような、毎日過ごしたくなるような安全で快適な場所を求めているのです。
 こういったことが背景にあって区民の中から、計画の見直しを求める陳情書が4つも出されているではないでしょうか。その数は、推進を求める陳情が約3,000筆であるのに対し、見直しを求める陳情がその2倍を超える6,000筆以上も出されており、高齢者センターをつくることに対する住民合意がとてもつくられているとは言えません。区はこの状況を直視すべきではありませんか。
 この間の区の対応を見ると、住民むけの説明会を昨年来いっさい開催していないなど、区民の声に十分に応えるものとはなっておらず、あまりにも不誠実ではないでしょうか。
 今回建設が予定されている場所は、高架下ということから振動や騒音の問題も指摘されており、また近い将来、首都圏でも大地震が予想されている中で、災害時の一時避難所ともなりうる高齢者センターを防災上リスクの高い場所につくって大丈夫なのか心配されています。
 さらに高速道路の耐震基準については、今回の震災をうけて見直しが行われる可能性があり、これを無視して拙速に事を進めることにも疑問が出されています。
ま た地域環境の問題では、関越道の建設のさい地域を分断しないために盛土ではなく、高架化にしたという歴史的経緯があり、住民の中から地域が分断されてしまうのではないかという不安の声が出されています。
 区がおこなった環境調査についても、健康に重大な影響を与えるPM2.5の測定が行われておらず、問題があると専門家の指摘もあります。
 こういった課題がいくつも指摘されていますが、区議会では、これにこたえる十分な議論がされていません。委員会としても一度も現場視察を行ってない状況です。このようなもとで、継続を求める意見も出されましたが、この4つの陳情に対しては不採択としてしまいました。これでは区民の声に応えたとは到底言えないのではないでしょうか。
 私たちは、高齢者センターを真に区民のための施設とするために、多くの区民が反対している関越高架下ではなく、大泉北敬老館・出張所に併設することも含めて、より環境の良い、それ以外の場所で検討するよう強く求めます。そしてどんな計画であろうと区民の合意を得ながら一歩一歩進めるべきであり、いま拙速に結論を出すべきではありません。
 以上の理由から陳情第16・22・24・51号に賛成であることを表明し、日本共産党練馬区議団を代表しての討論といたします。
公式サイトhttp://www.shimada-taku.com/もご覧ください

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